「諦めなければ夢は叶う」名言・紅ゆずる

4_星組
投稿ページになっているか?

前回、『赤と黒』について語ります…

と予告しておきながら…

なぜこのタイトル?

実は。

日曜日に録画していた

紅ゆずる退団記念ブルーレイ

「BENNY!! I can do it!!!」

…を観て、これがあまりに名言尽くしだったので…

今、この状況だからこそ、

このブルーレイの内容について

先に触れておくべきではないかと思い、

かなり頑張って書かせて頂きました。

■たくさん怒られた下級生時代

紅さんと言えば…

「遅咲きの花」

入団時47位、下から二番目

という成績は有名ですよね。

初舞台のお稽古ではコテンパンに怒られ…

と語られる稽古場風景には、朝夏まなとさんも映っていました。

『さくら』

ではプロローグ、フィナーレ含めて出番がほぼ無し。

初めて、

「宝塚に向いていないんじゃないか…」

と真剣に思われたそうです。

出してもらえない辛さ…

与えられないことの辛さ…

本当に辛かった、と語られる紅さん。

でも、ここでの“風の男”という役のことを好きと言って下さるファンの方がいて…

「本当に一生懸命やっていたら、

場面の数とかではなく、

どんな状況でも見て下さっている方がいる」と身を持って体験されたとか。

『SCARLET PIMPERNEL』

で新公初主演。

めちゃくちゃ怒られたけれど今は感謝でしかない、と。

『愛と青春の旅立ち』

自分のお芝居が下手で柚木さんに毎日ご指導して頂いたと。

「指導」

…厳しい中に愛を感じ取れる純粋さがあるからこそ、それに応えていかれたのだろうなと思いました。

■抜擢というプレッシャー

『ロミオとジュリエット』博多座の最中にプロデューサーから呼ばれ、

「次、メイちゃんの執事やりますよ」

と言われたものの頭がこんがらがり…

初主演…?バウだけでなく日本青年館でもやるのか?

ダブル主演?

…と勝手に勘違いした挙げ句、メイちゃんの執事をメリーさんのひつじと思い込み…

「あなたは「ひつじ役」です」と聞き間違え、

「動物かぁ」と本気で思いながらもう一度聞き直し、

初めて自分の初主演であることを認識。

原作を読み、役のことを考える毎日。

主演という立場に押しつぶされそうになり…

毎日、毎回、こんな思いをされている主演さんを尊敬すると言われていました。

私もこの作品をスカイステージで視聴しました。

美弥さん、真風さん、芹香さん、礼さん!

…錚々たるメンバーが出演されていて、少女マンガの胸キュンな世界観が楽しい作品でした。

『オーシャンズ11』

あなたの役はテリー・ベネディクトです、と言われ…

テリー・ベネディクトは、役としては

『SCARLET PIMPERNEL』のショーブランと同じような立ち位置と知り、

「もう終わった」…と。

ショーブラン役で柚希さんが苦悩されている様子を見ていた紅さん。

11対1という孤独な役、凄い大役。

しかもお稽古途中に発表された銀橋の歌手…考えただけで足が震える思いだったのだとか。

そんなプレッシャーの中でやり遂げたテリー役。

自分の中で今も宝物だと語られていました。

そして運動会

開演前も終演後もずっとお稽古で、休日に力士を呼んで綱引きの練習をしたのだとか。

柚希さんの退団発表後でもあり、どうしてもトロフィーを持って頂きたい一心だったそうです。

来年の運動会は中止とお知らせがありました。

タカラヅカスペシャルや110周年の慶事も。

これらの中止が、タカラジェンヌ達にとってプラスの要素となることを

心から祈らずにいられません。

■紅さんへの質問、答えが名言

・宝塚を目指す人に一言

「若い時に宝塚を目指して頑張ろうという精神が素晴らしい」

・下級生に一言

「宝塚には入りたくても入れない子達がいっぱいいる」

「選ばれた人達なんだから、責任を持って、誇りをもって」

「タカラジェンヌであるということを自覚して舞台を一回一回真剣に思いっきり楽しんで、

宝塚人生を謳歌して下さい」

・人生を楽しむコツ

「楽しむ裏には必ず辛いことや苦しいこと悲しいことがいっぱいある。

だからこそ、楽しいと思える。

恐怖心に勝つことが楽しむコツ」

・あなたにとって宝塚とは

「私を変えてくれた夢の世界。

夢の世界だけれど、とても現実な世界で、

自分を凄く成長させてくれた大切な場所」

■退団にあたって

「鐘が鳴らないと一生いてしまうから、

5作目で退団することを決めていた。

宝塚は何が一番魅力なのか?

…女性が理想の男性像を美しい世界観で演じている。

舞台上にいる人も美しい、唯一無二の世界。

なおかつ、宝塚というのは一度やめるともう二度と戻って来られない、

龍宮城のような場所。

宝塚に入るのも難しいことで、入りたくて凄くレッスンに励んでいる子達も大勢いる。

その中から僅かしか入れず、必ず退団がやってくる…

「期間限定」ということが宝塚の最大の魅力なのでないかと思う。

許されるならずっと居たいけど、決めたことなので…

宝塚は永遠に続いていくので、OGとして外から見た宝塚に触れてみたい。

いま、自問自答しながら退団ということを噛み締めていて、

退団したら、永遠に続いていく宝塚のOGの一人となるのだなと。

もしタカラジェンヌでなければ?

…は想像がつかない。

ただ、本当の試練は宝塚を辞めてからなのではないかと思う。

ファンの皆さんが励みの存在として宝塚を待っていることを考えると、

公演を励みにしてくれている人の存在が愛おしく、

自分の苦労や試練はあって当たり前で、自分の試練なんて試練のうちに入らない、

むしろ今となっては全て幸せだったなと、とても思う。

宝塚はずっと続いていくので一緒に応援しましょう。」

心に沁みる言葉だと思いました。

■退団のご挨拶の名言

お花渡しでは礼さんの頬に涙が溢れていました😢

紅さんの言葉

「宝塚の虜になった私は、花の道を通り、

外から大劇場を見ているだけで幸せでした。

初舞台のとき、こちら側から客席をみて再び心が震え、

今度は私が皆様に夢と感動をお届けできたらと強く思いました。」

「この舞台が私の全てでした。

この舞台に立つためならばどんなことにも挑戦してきました

いま、私がここに立たせて頂いているのは、諦めなかったからです。

でも、諦めなかったのは、端にいる私を応援してくださっているファンの皆さまがいて下さったからです。

そして私を導いて下さる先生方、苦楽を共にし、同じ舞台を作り上げてきた仲間達。

(後方に号泣する礼さん)

誰一人欠けても今の私はここにはおりません。

“諦めなければ夢は叶う”

そのことを宝塚は教えてくれました。

東京公演の最後の日まで、何事も諦めることなく、清く正しく美しく、

そして朗らかに舞台に立っていきたいと思います。」

「この大好きな、大好きな宝塚大劇場とお客様に心からの感謝を込めまして、

本当にありがとうございました。」

とても心に刺さる素晴らしいご挨拶でした。

当時、私はまだ生で観劇したことが無かったので、こうして番組で視聴できて良かったです。

Z世代は指導し辛いと言われる今日この頃。

徹してその道を極めなければ掴めない…

競争相手ひしめく芸の道は厳しく、

甘えてなどいれば決して極めることのできない世界です。

変わりゆく時代の中で、こうした芸能の世界を如何にして繋いでいくのか。

どんなジャンルでも頭の痛い状況だろうと思います。

でも、そこを解決できてこそ「ずっと続いている」という

確固たる存在になれるのではないでしょうか。

宝塚の浅歴ファンの私ですが、

「乗り切れ!」と叫びたい気持ちで日々のニュースを受け止めています。

期待を込め、ひたすら待っています。

🌟お読み頂き有難うございました🌟
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